給湯器交換が必要な故障の症状とそれぞれの対処法を紹介

給湯器の故障は経年劣化やその他の原因によって起こりますが、いくつかのサインをチェックすることで故障の前触れを見極めることができます。ここでは、一般家庭によくみられる故障の前触れパターンと、それぞれの対処法を紹介します。

お湯が出なくなる

お湯が出なくなるケースは、水道・栓・給湯器のいずれかに故障が出ている可能性があります。建物の中のすべての水道をひねってお湯が出るか確認し、どの蛇口からもお湯だけが出ない（水は出る）ようであれば、ガス給湯器に原因があると考えられます。

対処法としては、給湯器の設定温度やリモコンのスイッチがONになっているかをチェックし、ガスが止まっていたり安全装置が作動していないかどうかをチェックしたうえで、給湯器内部のフィルターが詰まっていないかを点検によってチェックします。

異音が生じる

給湯器から聞き慣れない音がした場合、以下の項目をチェックしたうえで点検を依頼してください。

• どんな異音がするか
• いつから音が出ているか
• ガスの臭いが混じっているか
• 給湯器の故障・修理の有無

異音のなかには問題のないものもありますが、給湯器内部の不完全燃焼を告げている深刻なケースもみられます。
たとえば「ピー」という音は、ファンモーターに不具合が出ているか、酸素の供給不足により不完全燃焼になりかけている可能性があります。異常を察知したら早めに点検を行うことをおすすめします。

異臭がする

給湯器からガスの臭いがする、あるいはコゲ臭いといった異臭がみられる場合は、故障も視野に入れたうえで点検を依頼してください。 ガスの臭いはプロパンガスの残量不足、内部の不完全燃焼、ガス漏れの可能性があり、いずれも点検のうえで給湯器に問題がないことをチェックする必要があります。
ガスはその性質上、残量が少なくなると臭いが強くなるため、室内にガスが漏れ出しているように思える場合もあります。しかしすべてのケースが安全とは限らず、異臭を放置していると思わぬ不具合に繋がるおそれもあります。

追い焚きができない

追い焚きができないケースには、大きく分けて「リモコンの故障」「配管内での循環トラブル」と「給湯器内部の問題」「その他の原因」が考えられます。

リモコンの故障であれば電池を入れ替えるかリモコンの接続を直す必要がありますが、配管内の循環トラブルは原因を特定したうえで配管や金具を交換しなければなりません。給湯器自体に問題がある場合は部品の交換や設備そのものの交換が必要になります。
その他の原因として、循環フィルターが詰まっている（入浴剤や髪の毛などが詰まることも）可能性や浴槽の湯量が足りておらず追い焚きに至らないケースもあります。

異常には敏感になることが大切

給湯器故障のわかりやすい症状としては、給湯機能の異常、異臭、異音などがあります。 このうち、危険性が高いのは異音・異臭であり、特に異臭については内部での不完全燃焼の可能性があるため、おかしな臭いを少しでも感じた時点で早めに専門業者に連絡し、給湯器本体の交換およびメンテナンスを検討しましょう。 一般的に給湯器の寿命は約10年と言われていますが、新しいうちから定期的にメンテナンスをつづけることで突発的な故障を防ぐことにも繋がります。